社会人のためになればいいな〜と思うこと

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安定に必要な要素

世の中の景気が悪くなると必ず耳にするのが「安定した仕事をしたい」という言葉。別に否定するつもりはない。安定している方が精神的な不安も少ないことだろう。

 

しかし、どうも努力をしなくて安定することを望む人が多いようにも思える。以前に合同説明会でこんな質問を受けたことがある。

「この会社は残業がなくて、土日休みで、仕事は楽で、給料は高いですか?」

この質問を受けた時に正直残念だった。裏を返せば「仕事はしたくないけど給料は沢山ある頂戴ね」ということだ。この質問が出来る胆力には敬意を表することができるし、面白い人だと思ったが、残念なことこの上ない。

もしかしたら自分に自信はあるが、不安を抱えている状態であるかも知れない。これも安定を求める気持ちがあるから生まれてくるのかも知れないが、その表現がこの言葉になるのであれば、その人はなかなか理解されないことであろう。

 

安定を仕事から得られる金銭と定義した場合、

「本当の安定は個人の価値が作りだす」といえるだろう。

 

自分がする仕事に価値を認めてもらえるかどうか?が分かれ目だ。

 

価値は人によって感じ方が異なる。A社では価値を感じてもらえたからB社でも価値を感じてもらえるとは限らないのが現実だ。

そこで理解しておかなければいけないのが「市場で価値を感じてもらうことができる力」だ。

社内で認められていれば安定する時代は昔のこと。自分の能力を市場において価値と見てもらえることが必要だ。まずは社内で認められることも良いだろう。しかし、その先に市場で価値と見てもらうという視点がなければいけないものだ。

これからの時代で安定していくためには、社内だけではなく市場に目を向けておくべきであろう。

市場が求めているものは多種多様だ。もちろん時間と共に求められるものも変化する。その変化に対応していけることが第一歩であるように思う。そして、その変化に応じた自分の能力を育てていくことが大切だ。変化に対応できるからこそ安定が見出せるわけだ。

安定を求めたいのであれば、

 

①自分の現状を第三者目線で把握する

②市場から求められていることを理解する

③市場期待能力と現状の能力とのギャップを理解する

④ギャップを埋める行動を取る

⑤市場期待能力の変化に対応していく

 

これらの内容が必要になる。日常の仕事の中でこれができるか?と思う人もいるかも知れない。そのように思う人には厳しい意見かも知れないが、これは日常の中で出来ることだ。そして、継続的な努力が必要になる。

何もせずに安定しないと嘆くのはある種の我儘であると感じる。まずは試行錯誤することが何よりも大切だ。行動をすれば新しい何かが見えるもの。そこからまた新しい一歩を踏み出せるはずだ。その行動が失敗に見えたとしても何かに気づくことが出来れば、その失敗はただの失敗ではなく、自分の活躍へのプロセスになる。

「安定は自分の価値を高めること」現在の世の中ではこれが必要だ。