社会人のためになればいいな〜と思うこと

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学べない人が引き起こす悲惨な結末

「自分は仕事ができるのに評価されない」と思っている人は一定数いる。もっと他であれば自分を認めてくれると考えて転職をする人もいるだろう。それが悲惨な結果を招くことも少なくない。

Aさんは「自分の実力を会社が正しく評価してくれない」と嘆いており、転職を決意した。Aさんは確かにそこそこ実力のある中堅という感じだった。飛び抜けて良い成果を出すわけでもないが、悪い成果を出すこともない。Aさんは自分の実力であればもっと給与が高くていいはずだと思っていた。

正直、転職はおすすめしない状況だと感じて、それを伝えたが「会社が変わらない限り、自分は認められない。誰も自分の実力をわかっていない」と言われてしまった。

転職をしていると売り手市場ということもあり、面接をして内定をいくつかもらった。その内定した会社を見て思ったのは実力主義で評価される傾向の強い会社であった。その中の1社に入社することになった。給与は現状よりも下がるが、結果を出せばすぐに今以上になるという気持ちであったようだ。

Aさんは数ヶ月後に「この会社は実力主義ではない。自分の実力を認めてくれない」と言い出した。

正直なところ「やはりな」という気持ちであった。結果的にまた転職をするという。転職を繰り返すことが悪いとは言わないが、Aさんが今のまま転職を繰り返すと悲惨な結末が待っていることであろう。

 

このようなことになるのはAさんは学べない人だからだ。学べるチャンスは沢山あったはずであるが、学ぶことが出来なかった結果がである。

学ぶというと机に向かって何かを勉強するイメージがあるかも知れないが、社会人に大切なことは仕事の中から学ぶことだ。別の言い方をすれば経験から学ぶことである。経験から学ぶためには必要なスタンスがある。そのスタンスをAさんは持っていなかっただけであろう。

学ぶためのスタンスとして大切なことはまず「自分の不足点を理解すること」だ。Aさんが会社から評価されない現象には理由が存在する。その理由を自分で理解しなければいけなかった。その部分を見ずに「会社が悪い」と一方的に決めてしまうのは残念ながら学ぶことができない。

人は気づきを得ることで学ぶことができる。これを他人の責任である「他責」にしてしまうと思考停止になる。思考停止した状態で学ぶことは難しい。Aさんはこれを繰り返してきたわけだ。「学ぶことはしないが自分の実力を認めない会社は悪い」ということだ。学ぶことができない人は当然ながら学ぶ人と比較すると成果は出せない確率が上がる。なにしろ学んでいないから当然だ。

自分が出来ない原因を自分以外のことの所為にするのは楽なものだ。しかし、その一時的な楽さは長期的に見ると大きな損失になる。

人は年齢を問わず成長することが出来る。しかし、それを阻害する要因の1つである他責には気をつけなければ悲惨な結末を迎えてしまうことだろう。