社会人のためになればいいな〜と思うこと

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他人に動いてもらう考え方

仕事は一人では完結しないことが多い。その中で他人と協力して実施することもあるだろう。その場合には他人と協働することになる。他人と協働する場合に思ったように他人が動いてくれないこともあるものだ。「自分はこうしたい」「この方法が一番だと思う」けれども他人がうまく動いてくれない。そのようなことを経験したことのある人も多いと思う。今回は他人に動いてもらうために自らがすべき考え方についてみていこう。

まず、他人が動くまでの流れを考える必要がある。他人の行動は他人自身が決めるものであるという前提がある。そのため、あなたが何を言っても他人がその行動をすると決めなければ動くことはない。ここを押さえておかなければならない。

その上で他人が動くまでの流れとしては次のようになる。

1)あなたが発言する

2)他人が聞く

3)他人が納得する

4)他人自身が動こうと決める

5)他人が行動する

簡単に言えばこの5段階が存在する。この中で「動いてくれない」と感じてしまうための原因としては2つの段階で発生することが多い。それは「2)他人が聞く」「3)他人が納得する」だ。

まず、「2)他人が聞く」が原因となる場合には、あなたの言葉は相手に届いていないことになる。聞いていない状態では相手は内容を納得することには至らない。聞いていない理由は様々である。この聞いていない理由には「聞いているが言葉が理解できない」も含まれる。相手が何を言っているかわからない場合には結果として人は聞くことをやめてしまう。相手に届いていないわけだ。相手に言葉を届けるためには相手にわかる内容にしておかなければならない。相手の既有知識に合わせて、話を聞いている状態を確認しながら言葉を選んでいく必要がある。相手が聞いてくれていない状況では、相手は動けないことになる。

そして、相手に言葉が届いたとしても「3)他人が納得する」が原因になることがある。これは「あなたの言っている意味はわかるが、私はそうは思わない」ということだ。これは相手自身が動く理由を満たしていないことを意味する。動く理由が明確に見つかれば、それは相手も動くことであろう。この動く理由は多くの場合、「相手のメリット」になっている。相手があなたが望む行動をすることによって、相手にどのようなメリットがあるか?このメリットが不足している訳だ。あなたのいう通りに動くことで、あなたにはメリットがあるかも知れないが、相手にはメリットが少ないことになる。この状態では相手は動かない。あなたに利用されるだけと思うからだ。この場合、相手にとってのメリットを明確にすることが必要だ。その内容が適切であれば相手は納得して行動をする決断をしやすくなる。

他人が動かないと状態はイラッとしてしまうこともある。その状態は相手がいけないのではなく、あなた自身の伝え方にも問題がある可能性があることを理解しておく必要があるだろう。