社会人のためになればいいな〜と思うこと

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期待役割の重要性

仕事をしていく中で自分で認識しておかなければいけないものがある。それが「期待役割」だ。期待役割とは今の仕事において周囲から期待されている役割のことである。人は周囲からの期待に応えることで認められる。そのため、どんな実績を残したとしても期待役割に沿っていないものであれば、それは認められにくいことを意味する。自己評価において高い実績を残したと感じたとしても、あまり良い評価はもらえないという状況で悩んでいる人がいるとすれば、その実績は期待役割とは違う分野の実績であるから認められていないという可能性がある。

この期待役割は1人に対して1つとは限らない。その時々により複数の期待役割が存在する。年次によっても期待役割は変化する。1年目の人と5年目の人とでは期待役割は異なる。それだけではなく立場や役職によっても変化する。同じ管理職であっても課長と部長ではその期待役割は違うのである。

人は期待役割を果たした積み重ねが基礎評価となる。その人への先入観といっても良いだろう。何か知らないけど「あの人はできる人」となっている状態が基礎評価が高い状態だ。これは過去の期待役割を果たした実績がこの状態を作っていることが多い。

期待役割は明確に明示されることは意外と少ないものだ。これを確認するためには2つの内容を確認する必要がある。1つは「評価制度項目の確認」、そしてもう1つが「上司への確認」だ。

評価制度の項目には制度の構成にもよるが、自分が位置している階層における期待役割が言語化されていることが多い。その文言から期待役割を見出して、それを実現する行動を起こすことが必要となる。世の中には評価結果を気にする人は多いが、評価項目を気にする人は少ない。どのような期待がされているかが示されている評価項目はしっかりと理解しておくべきであろう。

上司への確認も重要だ。特に評価制度の項目が作成されてから時間が経過している場合には特に注意が必要だ。評価制度の項目は未来を考えた内容として作られている場合が多いものである。しかし、時間が経って状況が変われば人に求める期待役割も変化する。そのため、評価項目に記載されている期待役割が一昔前のものである可能性もあるわけだ。とはいえ、全てが変化しているわけではないため、何が変わっていて、何が変わっていないか?を理解することが大切になるわけである。また、評価制度の項目は全体に共通する期待役割であり、自分個人に対する期待役割も存在するはずだ。この「変化してしまっている部分」と「自分個人に対する期待役割」を確認するようにした方が良い。

他にも様々な要素はあるが、自分に対する期待役割を理解し、その役割を果たすことが自分を満足させる結果を生むことになるだろう。