社会人のためになればいいな〜と思うこと

社会人やこれから社会人になる人のためになればいいな〜と思う情報を発信していきます。

求められる主体性と考える力

以前、私は半導体製造装置メーカーで営業をしていた。研究所などに出入りをして新製品の開発を装置メーカー側からバックアップした。当時はまだスマートフォンはなく現在のガラケーしかない時代だった。その中で当時はまだ世の中にはないカメラ付き携帯電話のカメラ部分の半導体の組み立て方法に携わり夢中になった。携帯電話にカメラがつくということに対してとてもワクワクしたのを覚えている。「将来は携帯電話でテレビ電話ができる」と思った。しかし、その時には現在のようにインカメラはなかったため、テレビ電話の実現までには至らなかったが、現在は当たり前のように出来るようになっている。

技術や時代はわずかであるが日々変化しており、その変化が時が経つと大きなものとなっている。現在、私は採用・教育の世界に身をおいているが、採用や教育も日々変化している。

現在の社会情勢などを考えた時に活躍する人の像もなんとなくであるが見えてくる。以前は与えられた仕事や作業を忠実にこなす人が重宝された。新しい何かを作り出すのは得意な人がやればいい。つまり新しい何かを作り出す役割の人、仕事や作業を忠実にこなす役割の人と分かれているような感じであった。しかし、現在は誰もが新しい何かを生み出し、忠実にこなすことが求められているように感じる。さらに忠実にこなす中でも新しい何かを生み出すことが重要になってくる。

そこで重要となるのが「主体性」と「考える力」だ。変化をしていく社会の中で企業の中では変化に対応できる人材が必要である。その変化を生み出す力の源泉になるのが個々が持つ「主体性」と「考える力」だ。

主体性は自主性とは異なり、ゼロから1を生み出して物事を進められることが求められる。何かを率先して実施する自主性から進化していると言ってもよいだろう。この主体性を実現するために必要なことが「考える力」である。

1つの事象から何かを生み出す考える力が必要なのである。この考える力は誰もが持っているものであるが、それが他人から否定されることも多い。考える力を十分に発揮するためには他人に対する表現力とレジリエンスが重要になる。しかし、考える力を鍛えることで表現力やレジリエンスも高まる。相互関係にあると言えるだろう。自分がすぐにできる考える力を磨くことが大切だ。

考える力は日常でもすぐに出来ることだ。ニュースや街を観て「なぜ?」を考えるだけでよい。この「なぜ?」を掘り下げていく回数を増やすことで少しずつではあるが確実に考える力は高まっていく。

これからの時代で活躍するために主体性と考える力を個々が伸ばしていく必要があるだろう。