社会人のためになればいいな〜と思うこと

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仕事でモチベーションを左右する要素

仕事のモチベーションは成果を上げるためには考えるべきことの1つである。誰かのモチベーションを上げたいと思う人はいることであろう。何かのプロジェクトや部署内でメンバーのモチベーションが下がっていると最終的に組織全体の成果に影響を与えることもある。だからこそモチベーションを上手にコントロールしたいと考えるものだ。

誰かのモチベーションを上げるという行為は結論から言えば無駄に終わることになる。モチベーションは他人によって左右されるものではないからだ。これは直接的にコントロールできないという意味である。もちろん他人のモチベーション変化に影響を与えることは可能だ。以前に書いた「変えられるもの」と「変えられないもの」で分類すると他人のモチベーションは「変えられないもの」に分類できる。他人のモチベーションを直接的に思うようにコントロールしようとするのは無駄な努力になってしまう。

このモチベーションは本人の物事の解釈で左右されるものだ。喉が渇いた2人に同じお茶を差し出したとしてもお茶の気分の人とそうでない人ではお茶に対する感謝のレベルは変化してしまう。これは価値観等から来る捉え方の問題だ。同様に同じ言葉をかけたとしてもその捉え方によってモチベーションの変化に差が出るのである。

このような中でモチベーションにどのように働きかけることが出来るのかを考えてみたときにある程度共通してモチベーションが向上する場面が存在する。それが「何かを達成したとき」「自分が認められたとき」である。この2つは多くの人がモチベーション向上につながりやすい。この2つの事象について人は「嬉しい」という感情を持ちやすいからだ。つまり、この「嬉しい」という感情を持たせるために働きかけることがモチベーション向上には有効であると考えられる。

「何かを達成したとき」に達成した事実とその行動に対する労いの言葉をかけるのは有効だ。しかし、達成した内容にもある程度の条件が存在する。その1つが難易度である。非常に簡単な仕事を達成したとしても本人は「当たり前」と感じてしまう。本人が「当たり前」と思う内容について労ったとしてもモチベーションが向上するまでの嬉しさは発生しないだろう。逆に嫌味を言われていると感じる人もいるかも知れない。難易度が適切なもの、努力をして達成したものに対して、この達成の事実を認める事が有効である。その点を考えると仕事の振り分けをする人は対象者のレベルを理解し、そのレベルに合わせた仕事を振り分けることが必要になる。これもモチベーション向上の前準備と言えるだろう。

「自分が認められたとき」も相手がどのように感じるか?が重要になる。認められることは多くの人によって嬉しいことだろう。しかし、これも「当たり前」のことを認められても腑に落ちないものだ。これも嫌味を言われていると捉える人も出てきてしまうものだ。相手に合った内容を認めることが重要になる。

これらの点を考えると他人のモチベーションに影響を与えるためには、相手のことを理解している事が前提になる。相手を理解していなければモチベーションに影響を与えようとしてもなかなか難しいことになる。部下を持つ方々は部下のモチベーション向上を考えるのであれば、部下のことをどれだけ知っているかを確認した上で行動に移すことが求められるだろう。