社会人のためになればいいな〜と思うこと

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本当の意味で仕事の質を高めるためには

様々な会社とお話をする中でよく登場する言葉の1つが「質」だ。「仕事の質を上げたい」という要望を耳にする。仕事の質が上がれば効率が良くなり、成果も上がりやすくなる。これは間違いのない事実だ。質を上げるために何をするべきかを明確に説明できる人は残念ながら少ないように感じる。

会社としては仕事の質を上げることで継続的な収益を増やすことが目的となる。ここでポイントとなるのが「継続的」である。継続的に効率を良くする、継続的に成果を上げる、となる場合には方法は2つだ。継続的に活用できる仕組みを導入するか、継続的に活用できるスキルを習得するかである。継続的に活用できる仕組みを導入するのは現在であればIT技術を用いた仕組みにするのが一般的であることであろう。しかし、IT技術を用いた仕組みを導入するためにはイニシャルコストもランニングコストもかかることが多い。そのため、働く人それぞれが継続的に成果を出せるスキルを身につけることが望ましい。さらに言えば、IT技術を用いた仕組みを運用するのは人であり、人がその物事に関する知識やスキルを必要とする。AIなどを用いて運用する人の知識やスキルが比較的少なく済むことも考えられるが、現在ではまだ痒いところに手が届くまでには至っていないケースも多い。少なくとも働く人の個々が継続的に質の高い仕事ができるようにするのが必要となってくるわけである。

仕事の質を高める際に注意しなければいけないことがある。何度も同じことを言うようであるが、継続的な成果を生み出す仕事の質が必要であるということだ。瞬間的な成果ではなく継続的な成果となるわけだ。この継続的な成果を生み出す仕事の質にするためには、人が習得すべき内容が習慣化されたものであることを必要とする。ある時だけ出来るというのではいけないのである。ここが大きなポイントになる。

「楽に仕事の質を上げる」これが理想であるが、楽に仕事を質を上げることは習慣化されたものとは言い難いことが多い。これは何に対しても同じことが言える。私は小学校から高校まで野球をやっていたが、プレーの質を上げるためには何をするであろうか?練習である。日々練習をすることによってプレーの質を上げることができる。他のスポーツでも楽器の演奏でも勉強でもこれは同じだ。仕事でも同じことが言える。

この練習は何度も同じことを繰り返しすることによって、その内容を自分のものにすることである。その結果、行動の質が向上する。つまり、練習の量が結果として質を生むのである。

本当の意味で仕事の質を上げるためには一定の量が必要となる。量なき質の向上は瞬間的な質の向上は可能であるかも知れないが、継続的な質の向上にはなりにくい。

本当の意味で継続的な仕事の質を高めるためには、量から質を作る行動が必要になる。