社会人のためになればいいな〜と思うこと

社会人やこれから社会人になる人のためになればいいな〜と思う情報を発信していきます。

「変えられるもの」と「変えられないもの」の違いを明確にする

「仕事が上手く進まない」と感じることもあることであろう。上手く進まないことには様々な原因がある。その1つが「変えられるもの」と「変えられないもの」である。

仕事の中に存在する作業は大きく2つに分けることができる。1つは「自分でコントロール可能な作業」、もう1つは「自分でコントロール不可能な作業」だ。自分でコントロールが出来れば自分次第で物事を進めることができるが、自分でコントロール不可能なものについては自分以外の要因が仕事の進捗を左右することになる。前者は変えられるもので後者が変えられないものになる。

仕事が複雑になればなるほど、自分以外の人や物事が絡んでくる。自分が立てた計画通りに進まないという状況では他人などの自分以外の要因が存在することも少なくない。自分でコントロール出来るものであれば、自分の中で完結するため、それほどストレスにはならない。しかし、自分でコントロール出来ないものであれば、自分の中では完結せずに自分以外の要因の判断を待つことになる。これは大きなストレスだ。

そのために仕事の中において「変えられるもの」と「変えられないもの」を明確に区別しておき仕事を進めることをオススメする。

「変えられるもの」には一体何があるのか?と考えると実は非常に少ないことがわかる。結論から言えば、自分のみである。自分の思考、行動など自分が判断して動くことしか自分自身でコントロールできない。自分以外は変えられないものであるということだ。マネジメントをする中でもここは押さえておきたい点だ。押さえておかなければイライラが非常に多くなることであろう。

「変えられないもの」を無理に変えようとする人を見かけることがあるが、それは多くの場合徒労に終わる。変えられないものを無理に変えるのは他人を無理に従わせることと同じことだ。人は基本的に自分で選びたいものだ。人に無理矢理押し付けられたものにはあまり積極的にはなれない。結果的に他人を無理矢理変えたように見えても変わっているわけではなく、反発の心を持った中で従っているだけだ。これでは仕事において良い結果が出る可能性は少ない。

では、変えられないものを変えなければいけない時はどうすればいいのか?

相手が自然と変わるように自分を変えることが必要になる。結果的に押し付けではなく、相手自身が変化するように影響を与えることが大切だ。他人が変わるためのポイントは「環境」だ。この環境は他人にとっての環境である。職場環境ももちろん環境であるが、他人にとっては自分以外の発言や行動も環境の1つである。相手に合わせてあなた自身が自分の行動を変えることによって相手は自ら行動を変化させる必要性を感じる。そこから他人が変化するわけだ。

仕事をする上で「変えられるもの」と「変えられないもの」を明確にすることで、仕事をどのように進めたら良いかも変わってくることだろう。

物事を繋げて考える重要性

世の中では様々な出来事が発生する。ニュースで取り上げられるものもあれば、そうでもないものもある。身近で発生する出来事ももちろん多くある。その出来事が発生するためにはその前段階が必ずあるものだ。それが人である場合があれば、自然現象であることもある。つまり、物事には必ず原因があるわけだ。

仕事においても同じことが言える。分かりやすく営業で言えば、お客様が発注をするか、しないか、その判断にはたくさんの要因が絡んでいる。その判断の要因を理解することが出来れば受注する確率は高くなる。

このように様々な事象における要因理解が出来れば、仕事もスムーズに進めることが可能だ。しかし、それはそれほど簡単なことではないことも理解できるだろう。その要因理解の鍵になる1つが「物事を繋げて考える」ということだ。

ある現在の事象が次にどのようなことを発生させるのか、を考えていくことで仕事における次の一手は何となく理解できるようになる。そして、現状に自身がしようと思っている行動を繋いでみた場合に、どのような結果が予測できるか?を考えてみる。それによって自分のしようと思っている行動が正しそうであるのか?を何となく考えることができる。

これも当然100%である訳ではないが、何も予測しないよりは良い結果を生む確率は高いであろう。

これもある種のロジカルシンキングである。物事を繋げて考えるのが苦手な人も多いように感じる。物事を繋げて考えてみた時にどのような状態になるのかを想像できないということが起こる。繋げて考えることが出来ない表面的な理由は多々あるが、掘り下げていくと要因が見えてくる。それが「自分で考える力が弱い」「様々な経験不足」である。この状態でいくら繋げてみようとしてもなかなか難しいのが現実だ。しかし、これは仕事をしていく上で、自分の人生を豊かにしていく上で非常に重要な要素であると思われる。

「自分で考える力」は特別な学習をしなくても日常生活の中で鍛えることが可能だ。目の前にある出来事の原因を考えるだけでいい。それも100%の正解を求める必要はない。自分の意見を持つことが重要だ。その中で疑問に思ったことをとにかく調べて自分の知識にする。知識は考える力のための1つのツールとなる。知識量は物事を考える幅につながる。

「経験不足」は状況に置かれる経験量が重要になる。一度経験している状況であれば、イメージがつきやすい。だからこそ様々な経験をすることで次の状況をイメージしやすい状態を作ることができる。

この2つを実施していくことによって物事を繋げて考え、効果的な次の一手を見出すことができるようになるだろう。

成功の活かし方と落とし穴

誰しも何らかの成功をしたという経験はあることだろう。成功は自分の自信にもつながる重要な要素だ。しかし、その成功体験を十分に活かすことが出来る場合と出来ない場合がある。成功したこと自体は素晴らしいことであるが、それが未来の成功への促進になる場合と足枷になる場合があるのも事実だ。そこに成功の活かし方が存在する。

基本的に成功は誰しも嬉しいことだ。自身におけるインパクトも強い。インパクトが強い出来事であるため、記憶にも残りやすい。それ自体は自分の意識だけで変えることは難しい。それを上手に活かすために必要な思考が必要になるのである。

成功には構造的な成功と運による成功が存在する。構造的成功である場合にはその成功は未来に活かしやすい成功だ。しかし、運による成功はなかなか未来の行動につながらないものなのである。言うまでもなく、未来も同じ運が舞い込むとは限らないからだ。成功したという事実の背景にある構造と運を切り分けなければならない。失敗は失敗をするべくして失敗をしてしまうものであるが、成功は成功するべくして成功したとは限らない。ここに大きな落とし穴がある。

どんな小さな成功であっても自信を持って良いものだ。しかし、その成功体験が運であった場合には、その成功体験が慢心を引き起こすことがある。慢心は未来の失敗を招く要因になってしまう。

「勝って兜の緒を締める」ではないが、成功した時だからこそ成功した要因が構造的に成功したものであったか、運によるものであったかを自らが区別しておかなければならない。

構造的に成功した場合には、その構造は未来の行動に活かすべきことである。その構造が原理原則であれば、他の物事に活かすことは十分可能だ。活かせる成功は構造的な成功であり、原理原則として成立するものであると考えておけば良い。

どんな成功であっても自分の行動の結果であるため、成功自体を喜ぶのは良いことだ。しかし、その成功の背景にある要因を理解しておくことは未来の成功を、そして未来の失敗の原因排除につながるものである。

 

気づきの原理

人が成長するためには気づきの存在を欠かすことは出来ない。気づきがあるから何かを学ぶことが出来るからだ。気づきは人が生きていく中で自然と見つけられるものと意識をしていなければ見つけられないものがある。社会人としての差が出るのは気づきに対する意識の有無が大きい。

気づくことが多ければ人は成長する要素を多く得ることが出来る。この成長に年齢は関係ない。その気づきは意識をしていれば、意識していないよりも多く得ることが出来る。その意識は事象に対する「疑問を持つこと」と「構造を考えること」が効果的だ。

物事に対する疑問を持つことにより、その事象に対する細かい部分を調べる可能性が高まる。解決していない疑問は記憶に残りやすいため、スッキリしないからだ。そうすることで疑問を持ったことに関する知識を持つことが出来る。この知識量の増加はその後の行動に対する判断に影響を与えることになる。その結果、行動の変化が生じる。この行動変化が成長だ。

構造を考えることは、対象となる物事がどのように成り立っているのか、を考えることでその内容をやはり詳しく調べる可能性が高まる。それにより知識量の変化が発生し、行動に変化を与える。

このように意識を持ち、考えることで自身の変化を導くことが可能になる。これを継続的に実施している人としていない人の差は大きい。既述のように知識量の変化は行動の変化に影響をするからだ。この行動変化は判断の変化の結果である。判断をするためには既有知識が影響を与える。つまり、知識量によって判断結果が変化することを意味する。知識量が多い方が成功可能性が高い判断になりやすいことになるわけだ。この知識は社会人においては経験からの学習が効果的である。考えることも経験であり、能動的な行動であるため、記憶に残りやすい。

気づきの原理を理解し、地道に実施することが長期的に大きな成果を出すことにつながるものだ。

学べない人が引き起こす悲惨な結末

「自分は仕事ができるのに評価されない」と思っている人は一定数いる。もっと他であれば自分を認めてくれると考えて転職をする人もいるだろう。それが悲惨な結果を招くことも少なくない。

Aさんは「自分の実力を会社が正しく評価してくれない」と嘆いており、転職を決意した。Aさんは確かにそこそこ実力のある中堅という感じだった。飛び抜けて良い成果を出すわけでもないが、悪い成果を出すこともない。Aさんは自分の実力であればもっと給与が高くていいはずだと思っていた。

正直、転職はおすすめしない状況だと感じて、それを伝えたが「会社が変わらない限り、自分は認められない。誰も自分の実力をわかっていない」と言われてしまった。

転職をしていると売り手市場ということもあり、面接をして内定をいくつかもらった。その内定した会社を見て思ったのは実力主義で評価される傾向の強い会社であった。その中の1社に入社することになった。給与は現状よりも下がるが、結果を出せばすぐに今以上になるという気持ちであったようだ。

Aさんは数ヶ月後に「この会社は実力主義ではない。自分の実力を認めてくれない」と言い出した。

正直なところ「やはりな」という気持ちであった。結果的にまた転職をするという。転職を繰り返すことが悪いとは言わないが、Aさんが今のまま転職を繰り返すと悲惨な結末が待っていることであろう。

 

このようなことになるのはAさんは学べない人だからだ。学べるチャンスは沢山あったはずであるが、学ぶことが出来なかった結果がである。

学ぶというと机に向かって何かを勉強するイメージがあるかも知れないが、社会人に大切なことは仕事の中から学ぶことだ。別の言い方をすれば経験から学ぶことである。経験から学ぶためには必要なスタンスがある。そのスタンスをAさんは持っていなかっただけであろう。

学ぶためのスタンスとして大切なことはまず「自分の不足点を理解すること」だ。Aさんが会社から評価されない現象には理由が存在する。その理由を自分で理解しなければいけなかった。その部分を見ずに「会社が悪い」と一方的に決めてしまうのは残念ながら学ぶことができない。

人は気づきを得ることで学ぶことができる。これを他人の責任である「他責」にしてしまうと思考停止になる。思考停止した状態で学ぶことは難しい。Aさんはこれを繰り返してきたわけだ。「学ぶことはしないが自分の実力を認めない会社は悪い」ということだ。学ぶことができない人は当然ながら学ぶ人と比較すると成果は出せない確率が上がる。なにしろ学んでいないから当然だ。

自分が出来ない原因を自分以外のことの所為にするのは楽なものだ。しかし、その一時的な楽さは長期的に見ると大きな損失になる。

人は年齢を問わず成長することが出来る。しかし、それを阻害する要因の1つである他責には気をつけなければ悲惨な結末を迎えてしまうことだろう。

変化の捉え方で未来が変わる

世の中は何も無いように見えて徐々に変化をしており、気づけば大きな変化になっている。もちろんコロナのように大きな変化もある。

 

この変化をどのように捉えるか?ここが大きな分かれ目になっているように見える。これを肯定的に捉えるか?否定的に捉えるか?によって、その後の活躍は大きく変わってしまう。

 

様々な企業で研修を実施しているが、この変化に対応できることが1つのテーマであると言っても過言ではないだろう。

 

変化がもたらすことは「今までの常識が通用しなくなること」だ。今までのやり方をしていたら成果は出なくなることを意味している。しかし、裏を返せば変化の中では誰も同じスタートラインに立てるということだ。これは実に大きなメリットだ。

 

既存のやり方に固執してしまうと変化は邪魔な存在でしかなくなってしまう。変化を邪魔だと感じてしまうことは仕方がないかも知れないが、その一方で変化に対応して自身も変化することが求められている。

 

変化を拒むということは、世の中が期待している役割や能力を持つことを拒むことである。期待されていることを満たさないのであれば、世の中での評価は徐々に落ちていくことになる。

そう考えると時代と共に自分自身も変化しなければいけない。

 

研修をしていると色々な人にお会いするが、変化を拒む人もいる。

 

「これは今までとやり方が違うから無意味」「このやり方は自分には合わない」etc. 

 

その手の人たちから出てくる言葉にはある程度傾向がある。それは、「今の自分に合わないものは認めない」ということだ。残念ながら長期間その人を見ていくと成果や評価は少しずつ落ちていってしまう。どこかで気づいた人は、その落ち目の状態から少しずつ這い上がってくる。このようなことを目にしてきた。

 

変化があるということは今までの実績に関わらず1番になれるチャンスがあることを意味する。

 

ちょっとした変化と共に自分が変わっていければ、それは継続した活躍ができる人になれるわけだ。

 

変化への適応は会社も自分も生き残るために必要なことであり、それが出来ない会社や人は滅んでいく。これは歴史が物語っている。

 

変化に気づくために必要なことを書くと長くなるので、先に取っておくとして、変化は一時的なピンチを招く可能性があるが、長期的な視点で考えると大きなチャンスにもなることを理解しておくべきであると思う。

失敗の要因

何かをすれば失敗をする。何もしなければ失敗をしない。これは正しいようで大きな間違いである。何もしないから失敗をすることがあるからだ。一方で何もしないから成功した、ということもあるだろう。

しかし、確率を考えると以下のようになる。

 

「何もしないから失敗する確率は100%」

「何もしないから成功する確率は・・・わからないが低い」

 

何もしないから失敗する確率が100%であるのは長期的に見ると確実に失敗するからだ。

短期的には何もしないから失敗をしなかったということは沢山あるだろう。しかし、長期的な視点に立つと何もしないという経験数の低さから確実に失敗を導く。しかもこの失敗は人生に影響を与える大きな失敗になる可能性があるものだ。詳しく話すと長くなるので割愛するが、想像はできるのではないかと思う。

 

ということは、人は行動をしなければ最終的に自分自身が損をすることを意味する。しかし、行動をするから失敗をする。それではどうすればいいの?と思ってしまうかも知れない。

 

結果的にはチャレンジングな行動をしなければいけない。その行動の仕方にポイントがある。

 

人が失敗をするタイミングには傾向がある。その傾向を知っておくことで大きな失敗を事前に回避することができるわけだ。

 

失敗の要因とは

・情報不足

・慢心

・思い込み の3つ。

 

歴史では勝者がいかに行動したかが大々的に論じられるが、敗者がなぜ負けたかがクローズアップされることは少ない。

 

弱者が強者を倒す歴史の一場面としてすぐに思い浮かんだのが「桶狭間」であるが、これも見事に失敗の要因を踏んでいる。

 

今川は当時相当の武力を誇った。一方の織田はまだ駆け出しの段階。今で言えば東証1部上場企業の中でもトップクラスの企業とこれから上場しようかという企業のガチンコの戦いだ。

 

今川はもちろん負けるとは微塵にも思っていない。これが慢心だ。この慢心から織田がどこにいようが関係ないと思っている。まさに情報不足。そしてこの戦力差で織田が攻めてくるはずはないと思う。これが思い込み。この3つを見事に当てはまる。この条件が揃い、それを逆手にとった結果、歴史的にもド派手な結果になったわけだ。

 

これは歴史上の出来事であるが、日常に起こる失敗にもこの3つの要素は当てはまる。ということは、この3つの要素を理解した上で行動をすれば無駄な失敗は防げることを意味する。

行動をしなければいけないこの時代だからこそ、この3つの要素を押さえて行動していくことが重要だと言える。